そこにふたつ卵があるじゃろ?
おまえの好きに育ててみるといい。
●読みづらくい上に雑ですみません。読んでくれてありがとうございます。
●「赤ちゃんポスト」の病院の院長の講演会を聞きに行って、昔書いた漫画です。
●エセ関西弁が多いですが、私のただの好みです(24年関西に住んでます)。
●読まなくてもいい漫画の解説
●ふたりは、中3です。「××くん」は、アルファベットが書けません。教師に知識があれば、もしかしたら少しは「××くん」の環境は変わっていたのかもしれません。アルファベットも書けないのに、学年でトップクラスの「〇〇くん」と机を並べて勉強するなんて、屈辱だと思います。親に虐待をされると、健康な子どもでも脳が委縮して発達障害のような構造になってしまう、ってニュースになってた記憶があります。
●「〇〇くん」は、愛されて育った子どもです。〇〇くんは、突然泣き出した××くんに優しい言葉をかけてますが、愛されて育った人間は、あんまり苦労とかしてないだろうから、人の痛みには鈍感なことが多いです。悪意なく人を傷つける人も中にはいます。なので、〇〇くんは現実には存在しないフィクション人間です。漫画の中でくらい、こういう人がいてもいいかなと思います。
●「××くん」は、継父(ままちち)に虐待されているので、教師や、他に気づいた大人が児童相談所に通報するべきです。おせっかいなクラスメイトが、気にかけてもいい。「××くん」は、自力で暴力から逃げられる精神状態ではありません。暴力を受け続けると、反抗する気を失くしてしまいます。
●虐待は、暴力だけでなく、「心理的虐待」「性的虐待」「ネグレクト」があります。いちばん多いのはネグレクトです。
●もし、児童相談所が介入しても、「××くん」の家庭で虐待が何度も続くならば、「××くん」は児童養護施設に入所することになります。
●児童養護施設は、18才までしかいることができないので、高校卒業と同時に、何もない状態で世間に放り出されます(支援するNPO団体もあるし、20才までいられる所もある)。
「死にたい」「じゃあ死ね」
●「死にたい」「じゃあ死ね」
私はこのブログで、たびたび「死にたい」って書いてるし、現実でもよく「死にたい」とか親に言うんだけど、「じゃあ死ねよ」って言われたことはまだない。
で、昨日、ツイッターを見てたら、こういうやり取りを見つけた。
男「どうせ死なないエセメンヘラのくせに」
女「分かったよ。なら死んであげる」
男「ブロックして死んだふりか? 死んでから言えや」
あまりにも胸糞悪いやり取りだし、「死にたい」って言ってる人に、「じゃあ死ね」って言う人間が悪いことを前提で書くんだけど、
死にたいって言われまくった正常な人間が、まいっちゃって、こういう暴言を吐くのかなあと思う。普通の人は死にたいとか思わないみたいだし。
最初は、この男も、「俺がこの子をはげましてあげたい」とか思ってたかもしれないし。基本的に、人間は目の前に困ってる人がいたら、本能的に助ける動物だと、個人的に思う。でも、自分の手におえないレベルだったら、助けることを放棄してしまっても、誰もその人を責めることはできないと思う。
あと、本当に死にたくても、社会は許してくれないし、物理的に妨害してくるから(警察とか)、誰にも自殺をほのめかさずに黙って死ぬのが、苦痛から解放されるベストな方法です。自殺を幇助する意図はありませんが。
・人にあれこれ口出しをしたい人間の心理
またツイッターを見てて思ったことなんだけど、人間って、人にあれこれ口出しをしたい生き物なんだなあ……と感じた。私もそう。
アパレル会社を立ち上げるために、ネットで資金をつのってる読者モデルか何かの男の子がいて、「僕がコーディネートをしてあげる」っていうサービスを3万円くらいで売ってた。それで、「お店でタダでコーディネートしてもらうわwwwww」ってボコボコに叩かれてた。
この流れを見て、「確かに、自分のセンスにあれこれ口出しされたくないもんな」って思った。私も、「自分の存在を認めてほしいうんこ人間」なので、存在自体をゆるされたい、って常々思ってる。
だけど、利害関係だらけの社会では、そんな甘い人間は金をむしり取られるわけ。ホストとかホステスなんて、「あなたを認めてあげるかわりに、お金をくださいね」って、すごくわかりやすく金をむしり取ってるし。新興宗教もそういうのが多い。
●「口出しするんじゃねえ」と刃物を振り回す人間の話
私は、配信サイトで、雑談配信をしている。でも、使っているパソコンがノートパソコンで、7年前くらいのものでスペックが低いので、よく動画が止まってしまう。
そこで、「スペックの高いパソコンを組み立ててあげる」っていうリスナーさんがいたり、「今使ってるパソコンの中を掃除しよう」って、10時間くらいスカイプでつきあってくれるリスナーさんもいた。
こういう匿名の善意にはすごく感謝したと同時に、「なんで見知らぬ私に、金銭も発生しないのに、貴重な時間を使ってくれてるんだ?」とも思った。誤解を恐れずに言うと、きっと、オスメスの男女の下心があるんだろうけど、これも「おせっかいを焼きたい人間の心理」のひとつなのかなあと思った。
あと、配信サイトでギターを弾いてたら、「その曲はこう弾いた方がいいよ」って教えてくれる優しい人がいる。独学でやってると、どうしてもわからないことが出てくるから、すごくありがたい。おかげで、色んな曲に試せるようになった。
ギターはすごく楽しくて、なんでこんなに楽しんで弾けるんだろう? って考えると、「ネットで誰かに教えてもらうけど、基本的に、独学でやってるから」っていう結論にたどり着いた。
ギターはネットで購入したんだけど、その前に、楽器屋に行って買おうかなあと思ったこともある。でも、楽器屋の店員が、「あなたはセンスがない」とかドヤ顔で言ってきて、買うのをやめた。これも、「口出しをしたい人間」の心理かもしれない。
私は、人間が苦手なので、誰かと一緒に何かをするのが苦手。誰かがいると、どうしても緊張しちゃう。親でも苦手。だから、親がいる所でギターを弾いたりしない。
ギターだって、誰かに教えてもらおうとすると、どうしても、緊張して、うまくできなくなる。だから、たまにネットで誰かにギターを教えてもらいながら、独学でひとりよがりに弾くのがいいなあと思う。
私は、つい「あれこれ口出ししないでくれ」ってすぐ心を閉ざしちゃうんだけど、人と関わらないと気づけないことも多いので、刃物を振り回しすぎるのはやめたい。
誰かのてのひらの上で踊り狂う私たち(前編)
・ネットの情報におどらされる情報弱者wwwww
私、ネットとすごく相性がいいのか、小6の時からネットにのめりこんでた。ほとんど毎日ネットをさわってきた(だから今ニートなんだろうな)。学生時代は携帯電話を持たせてもらえなくてぼやいてたけど、携帯なんか持ってたら確実に依存症になってた。
ネットは精神によくないって思いながらも、1日中家にいてもあんまりやることがないから、文章を書いたりギターの練習をしたりツイッターを見たりしてる。で、今日ツイッターを開いたら、フォローしていたアカウントが炎上して消えていた。
そのアカウントは美容に関することを呟くアカウントで、フォロワー数が3万人くいいた。最初は、ダイエットのツイートとかをしてて、普通のアカウントだった。私はアカウントで紹介されていたシャンプーなんかも買ったけど、最近、企業のステマをしているということが発覚して、炎上したらしい。
始めは美容の情報を交換するために作ったアカウントなんだろうけど、フォロワーが増えて、発信力が大きくなったから、お金に手を出したらしい。これ、叩かれてるけど、当たり前のことじゃないですか? 情報教材とかいう、うさんくさいものでも、お金で売れるわけだし。
・「ステマ乙wwwwwwww」と叩く人間の心理
ステマって、何が悪いの? って思う。友達に「私の彼氏がやってるお店に来て!」って押しつけられても乗り気にはなれないけど、ツイッターの友達が「うまいよ!」って呟いてると、気になるし。
私がこうやって冷静に見てるのも、騙されたことがあるからなんですよね(といっても金額は小銭レベル)。働いてた時、スマホのアプリでまとめサイトをよく見てて、それで世間を知った気になってたんだけど、あれ、記事の中にステマ記事がまじってるんですよ。
アプリ開発会社も、広告会社からお金をもらってビジネスしてるから、当たり前の話なんだけど、私がだまされたのは、
「おい、http~~~のサイトで、アマギフ(Amazonギフト券)5万円が今タダでもらえるらしいぞwwww」
「いや、さすに嘘だろ」
「嘘乙www」
「え、やってみたら換金できたんだけど(証拠画像)」
「マジやんwwww ワイ、お菓子大量買い(大量のお菓子の画像)」
「登録して、アプリを落とすだけでええんか」
「ニートのワイ、高みの見物wwwww」
「登録してる奴多いからはよ登録しにいこ」
っていう、普通に考えたら広告だろ、ってハッキリわかるんですけど、この頃私は公務員を辞めるかもしれない、っていう状況だったので、「ネットでお金が生み出せないか」なんて夢想してた。
で、300円+税のアプリをダウンロードした後に、「なんかおかしくないか」って、ネットでサイトのことを調べたら、簡単に5万円を換金できるわけじゃないっていうことを知って、速攻でアプリをアンダウンロードした。
「5万円」っていうのはウソじゃないんだけど、カラクリがある。5万円貯めるまでに、色んな有料サイトに登録しないといけない。ポイントも中々たまらない。もし3万ポイント貯めても、5万ポイントまで貯めないと、換金できない仕組みになってる。考えたビジネスマンはすごいよな。
・権力者のてのひらで踊り狂う私たち
ツイッターなんか、フォロワーが増えていくアカウントは、呟きがおかしくなっていくのがよくわかる。「あ、金のために宣伝してるな」っていう呟きが増えてくる。「ナイトアイ〇ーテ」とかいう「つけてるだけで自然に二重になる商品」を宣伝してる女の子は明らかに二重の整形をしてたし。
私も、こういうネットやマスコミの世論に流されて、美容外科クリニックに行ったけど、正直、あんまり変わんねえなあって思った。ヒアルロン酸なんか、3日くらいですぐ吸収されちゃうし(それでも何度もヒアルロン酸を注入しに行くだろうな)。
手を加えたら、一生、お金がかかるみたい。美容アカウントでも、「整形を考える前に、肌を整えたり、歯列矯正をした方がいい」って書いてあるんだけど、まったくその通りだと思う。
ツイッターで回ってきた記事で、整形について書いてある画像があったので引用します(出典不明)。
「綺麗になりたいという考えを悪いとは言えないが、現在の整形熱風は過度な側面がある」
「女性を性的対象として見る社会の風潮と、商法と放送媒体も整形を促す傾向がある」
その通りなんだよ!!!
容姿が整った人って、1秒で「ああ、美しい」って感じちゃうじゃないですか。人って、1秒で自分のタイプかどうか判断するらしいし。だから、テレビつけても、かわいい子ばっかりでしょ。AKBなんか、整形の広告塔みたいになってるし。
「綺麗じゃないといけない」って、感覚に訴えかけてくるのは、商売としてはえげつないけど、とても賢い。
私は今までネットの情報に踊らされていました。今でも、誰かのてのひらで踊ってる。
「辺獄のシュヴェスタ」という、世界があったかもしれない
「辺獄のシュヴェスタ」の5巻を発売初日に買いました。
間違えて2冊買っちゃったんだけど、作者の竹良先生に印税が入るし、次に面白い作品を生み出す糧になればなあ……とニートが思っています。
とにかく、ストーリーが、めちゃくちゃに面白い。作画が粗いとかいう声もあるけど、それすらも魅力に思えてくる。物語の構成が素晴らしく緻密で、伏線の回収は読んでいて気持ちがいい。後味悪いのとか、血や暴力が苦手は人は、見ない方がいいかもしれない。物語でアッと騙されてみたい! とかいう人にはピッタリ。
どんな話か簡単に言ったら、主人公のエラは、愛情をもって育ててくれた人を教会の人間に目の前で殺されて、教会を相手に復讐するっていう話。
これも、ただの復讐劇ではない。背景には昔にあったであろう「魔女狩り」が存在している。
教会は「魔女狩り」っていって、薬草とかを研究してる賢者を殺すんだけど、なぜかっていうと、「病気の原因は何か」なんて庶民は知らなくてよろしい、ということ。
教会が知識を独占していれば、「病気の原因は〇〇ですね」とわかるし、庶民はそれを「神の力」と信じる。だから、神を信じさせるために、庶民には無知でいてもらわないと困る。これ、今の社会にも通じてそう。
で、「魔女」の子どもたちを集めて、修道院で強制労働をさせるんだけど、本当にえげつない。教会に完全に洗脳されるように、毎日の食事に麻薬を混ぜたり、逆らう者は理由をつけて殺すことも厭わない。アメとムチで、徹底的に、絶対服従を教え込む。
でも、服従をはねつける者がいる。主人公のエラである。また、ここに、カーヤ、ヒルデ、テア、コルドゥラが加わる。教会に反発する者や、脱出をしたい人間たち。
この5人も、「教会側じゃない人間、この指とーまれ!」ってぱっと集合できたわけではない。なんせ、労働中や食事中も教会に厳しく監視されてる。
そんな中、テアが抜け道を見つけ出して、それに気づいたエラたちが仲間になる。
この、抜け道に彫られている「ヘルガ・フォイゲン」も、5巻でちゃんと伏線の回収がされている。本当に素晴らしい。無駄な言動がひとつもないんだよなあ。
エラたちは、院を脱出できる方法はないか、院にいながらも教会に復讐できる方法はないか、って毎日考えてた。洗脳されるから薬入りの食事を吐いて、森で狩りなんかをしながら空腹をしのいでいた。
で、下のシーンは、ひとつ上の学年のコルドゥラが、カーヤと仲間になるシーンなんだけど、「砕いた木の実や昆虫を蜂蜜で練って固めてある」食べ物が、私が今日、自然食品のお店で食べた「どんぐりクッキー」と同じだったのである(昆虫以外)。
一致?
「カーヤもこういうのを食べて空腹をしのいだのか……」と、物語の世界に触れた気がして嬉しくなったキモオタの、チラシの裏にでも書いてればいいようなことです。だけど、これを食べると、強くなれる気がする。
でも、コルドゥラも5巻で死んじゃうんだよな……。ネタバレで知ってたけど、死ぬまでに、ものすごい意味を残している。
コルドゥラは、エラたちよりも学年が1つ上なんだけど、昔は同じく脱出組の仲間がいて助け合ってしのいでた。でも、コルドゥラだけが生き残ってしまう。コルドゥラは、漫画の中でも、「どうして私なんだろう、って思ってた。私だけ生き残ったのも」と独白している。
しかし、コルドゥラは、折檻されながらも、外にいるエラに向かって、情報を伝え続けた。協会に一矢報いるためのバトンを、エラたちにつないだのである。
そして、最期の言葉は、こうである。
「人間は、偶然生まれ、生きた後に、意味ができる……去年の仲間達から引き継いだもの……私は、確かに、繋いだわよ。エラ!」
エラたちに自分の命をたくして息絶えたコルドゥラは、自分の使命をやり遂げたような、悔いのない表情をしている。
そして、コルドゥラが命がけで伝えてくれたことを、仲間に話すエラ。
「コルドゥラが死んだんだ! そんな話は後でいい!」というカーヤに、
エラは、「万が一、私に何かあったら、コルドゥラが命懸けで伝えてくれたことが、無駄になる……だから、今話す」
「命のバトンを次につないでいく」って、種の反映の意味ではなくて、誰かに邪魔をされても、褒められることでもなくても、自分の意思を誰かに受け継いでもらうことなんだなと考えさせられた。
エラは、「体の自由は奪われても、私の意思までは奪えない」というようなことを漫画の中で言っている。
今、私がこうやってブログで自分の考えを発信できるのも、過去に、言論の自由を奪われて戦ってきた人がいるからだ。勝ち取りに行く人間は強い。しかし、勝ち取られたそれの後ろには、多くの屍が積みあがっているだろう。過去に戦ってくれた先祖の恩恵を受けて、私は暖房のきいた部屋で引きこもりながら世界に言葉を発信する。
ちなみに、私が好きなキャラクターはクリームヒルトです。ビジュアルが好き。あと、人を殺すことも何とも思わない、教会に従順な頭のキレるサイコパスっぷりも、悪役って感じで好きです。
次の6巻で最終巻のようです。以下のサイトで、1話を無料立ち読みできるみたい。面白いのは1話以降なんだけど、気になったらアマゾンか何かで買ってみてください。竹良先生に印税を納めましょう。