墓の中から

クソリプガイジの墓場

2020.09.06~10.20

頑張らない練習をした1日だった。結論としては、やはり金を追いかける生活では幸せにはなれないということだ。

phaさんの「どこでもいいからどこかに行きたい」というエッセイ本を購入し、感化されて「もう家にいたくない」と強く感じだ。

そもそも、仕事をやりすぎてしまうのは仕事道具に囲まれた部屋にずっといるせいだ。どこでもよくないが、どこかに行きたい。仕事を連想してしまう部屋にはいたくない。

 

漫画「自殺島」にかなり感化されていたので、お手軽に自然と触れ合える施設に行くことにした。農園があり、動物が飼育されていて、そこで食事もできるという施設だ。

 

自分は運転が苦手だとずっと思っていたのだが、原付でのドライブは意外に楽しい。これは新しい発見だった。運転をミスしてもすぐに歩行者にジョブチェンジして修正できるのがいい。

 

自然と触れ合える施設に到着すると、自分以外の利用者は1人もいなかった。

看板のいたる所に「施設で食事をしない人の入園お断り」というような怖い文章がたくさん貼ってあった。

要するに、「お金を落とさない奴は利用するな」ということだ。

私も自営業なのでその意味がとてもよくわかる。ちょうど仕事で「課金者と無課金者への対応は変えますよ」というようなことを主張したばかりだった。

 

しかし食事は予約しなければ提供されないということだった。

無添加のお菓子をたくさん買うと「特別に施設を見てもいい」と許可を得た。

やはりお金を落とす行為は強いなあと感じる。お金のことを忘れてリフレッシュしに来たのに、思わぬところでまた資本主義にからめとられてしまったので微妙な気持ちになった。

人の手が加わった快適な自然は有料なのだ、ということを学んだ。

 

気を取り直して、動物が飼育されているエリアに向かった。

最初に出迎えてくれたのはロバたちだった。「人=エサをくれるヤツ」だと思っているのか、大きなロバが6~8頭くらいガツガツ近づいてきてめちゃくちゃ怖かった。

「エサ 1箱100円」と書いてある。

小さな竹筒に団子みたいなエサがたくさん入っていたので、300円課金した。

 

あまりにもロバたちががっついているので、(お客を喜ばせるために、あまりエサをもらえてないのかな)と変に勘ぐってしまう。

私は最前列でエサをねだるロバに一通りあげると、後ろの方でおとなしそうにしている小さなロバたちにエサを投げた。

自らエサをねだれる大きくて強いロバよりも、後ろでおとなしくしている弱そうなロバに自分を重ねてしまうのは自然なことだった。

 

(口の中にまだエサが入ってるのに、エサをねだるなんて図々しいヤツだな)

(こいつが人間だったら、絶対に気が合わないだろうな)

(でも、人間からエサをもらえなければ餓死してしまう不安定な存在なのだ)

(ロバも悲しんだり苦しんだりするのだろうか)

(それとも、エサが食えれば幸せなのだろうか)

などと考えたりしていた。

 

体の側面をケガして赤い肉が見え、そこをハエが飛び回っているロバが1匹いた。ずっと水を飲んでいて気になった。

(動物も病気になるよなあ)

(でも、獣医にみせるお金はないんだろうな)

(病気になれば殺処分だろうか)

などとまた考えてしまう。

生命力旺盛でハツラツとした存在よりも、弱くて、頼りない存在に無意識に目をやってしまう。自分に重ねてしまうからだろうか。

 

ロバコーナーの隣には、ウサギが飼育されていた。ちょうどお食事時だったのか、20頭くらいのウサギが一斉に草をムシャムシャ食べていて「Youtubeにでものせたらバズりそうな可愛さだな」と思いながら動画を撮影した。

 

お腹がすいてきたので、石のベンチに移動して1袋400円の無添加のお菓子を食べることにした。

普段はコンビニの添加物スイーツに舌鼓を打っているのに、無添加のサトウキビがおいしい。ずっとこういうことがしたかったのだ。ドングリをすりつぶしてお菓子にするなんて初めて知った。

 

次に移動した先は遊具コーナーだった。竹馬、輪投げ、シーソー、すべてが木でできていて手作りのものだった。

ブランコもあった。木からロープが釣り下がっており、その先にタイヤがくくりつけられていた。

すべての遊具で1人で遊んでみたが、全てが身体を使う遊びでとても良い。どれ1つとして目を酷使する遊びはない。

特に、ロープとタイヤのブランコが1番良かった。都会に身を置いたままだったら、ロープの使い道は首をくくること以外に知らなかっただろう。

 

自然に身を置きたいと思った割には1時間くらいしか滞在していなかった。

原付での運転も疲れてしまったので、サウナ付きの銭湯に立ち寄って優勝した。サウナ後のご飯はふだんの1億倍うまい。

 

良い休日だったと言ってまた労働の日々に戻りたくない。ずっと寝風呂につかっていたい。サウナと水風呂と外気浴を繰り返したい。

 

 

 

9/17

あれだけ労働をやらないと誓っていたのに、仕入れに原付を走らせてしまった。しかも売れるかどうかわからない。まあ仕入れっていっても1つ210円とかだからまあいいか。あと買い物に行って手作りレシピも作った。梱包も7割くらいやった。チャットをねだるクソ客にも優しいメッセージを返してあげた。2100円しか稼げない日だったが、なんだかとても疲れた気がする。

梱包するときのBGMが欲しかったので、ミー源のチャンネル限定配信に課金した。

私もお金以外に熱中できることを見つけたい。これ3年前から言ってる気がするな。まあ来年になれば税金をガッポリ取られて、こんな贅沢な悩みも消えさっているのだろうが...。

 

 

 

9/19

メールレディで稼いでいた女の子が、メールレディをスッパリ辞めて田舎でサーフィンをしたり民宿を掃除したりして暮らしていることを知った。

彼女のツイッターのbioは「精神疾患持ちのブスです」から「メルレで月収37万です」になり、「最後はメルレやめて田舎暮らしします」になっていた。2年ほどの変遷を知っていただけに、なんだか感動してしまった。

「お金がなくなっても食べられる野草とか知ってたらいいよね」とか、大原遍理さんみたいなことを20代前半で言っている。

 

一方、アラサーで「死にたい」とか「お金を稼ぐだけじゃ不幸だ」とかのたまいながら、行動に移せていない自分を恥じた。金稼ぎ、楽しいんだけど稼いでもどうせ税金や保険料をガッポリ取られるだけだし、本当にほしいもの(健康)は金では買えないし、何をやっているんだろう...。

 

四連休の売り上げもどうも微妙そうだし、なんだか頑張る気になれなくてあと10日間くらいは休んでもいいかなーと思う。10日間だけじゃなくて、今年はもう仕事をしたくない。

 

農業が楽しかったら、仕事は2の次でもいい気がする。

元メルレ嬢の女の子は、釣りをしたり、山に行ったり、どうぶつの森みたいな暮らしをしているらしい。うらやましすぎる。年収1000万よりもうらやましいと思った。

 

内向的な人間は、多くの刺激を必要としないからそんなにお金も遣わなくて済む。お金があったら幸せだけど、無駄なお金を稼ぐことは幸せじゃない。貯金残高を見ても安心じゃない。貯金残高が減れば、新たな苦しみが生まれるため全く幸せではないのだ。

 

10/2

9月、まあまあいい月だった。

農園に行ったり、畑に申し込んだり、8月よりもサウナに行く頻度が高くなったり、苦しみながらもQOLに重点を置けたと思う。